旬の花はどれ?フローリストが結婚式でおススメしたい春の花6選
「春のお花」というとみなさんは何を思い浮かべますか?
桜、菜の花、チューリップ、春は街中でたくさんのお花を見かける華やかなシーズンです。
そんな春に結婚式を挙げるおふたりの中にはきっと、お花にこだわりを持ってイメージを膨らましている人たちも多いのではないかと思います。
当然、春の結婚式には春の花を取り入れた装花が一番です。
「アネモネを使おう」「ミモザのブーケが持ちたい」と考える方もいるかと思います。
でもこの時に注意してほしいことがひとつあります。
それは春の花は4月以降になると入手が難しいことです。
「春の4月に、春のお花が手に入らないってどういうこと?」って当然思いますよね、でも事実なのです。
私もこれまで花の打ち合わせをしてきて、そのような場面にたくさん出会って来ました。
そこで今回は、春の花の出回りについての解説と春の結婚式におススメのお花6選をご紹介します。
春に結婚式を控えている、または検討しているという新郎新婦はぜひ参考にしてみください。
春の花、旬は1月~3月
まず重要なのが
「結婚式で使える春のお花の出回り時期は、街中で見かける時期よりも1~2ヶ月早い」
ということです。
たとえばチューリップは4月に街中の花壇でたくさん咲いていますが、花の市場で入手できるのは12月~3月です、それ以降は産地の生産が終わってきてしまいますので、出回りは極端に少なくなります。
たしかにインターネットで調べると、チューリップが3月~5月の結婚式で使えるような記事も散見しますが、私の経験上4月上旬ならまだしも5月にチューリップは見たことがありません。
結論をいうと「春の花を結婚式で使うなら1月~3月」です、
これから春の結婚式を考えているおふたりはぜひ覚えておいてください。
出回り時期の中でもベストシーズンがある
春の花の出回り時期ならいつでも手に入る、という訳ではありません、出始めの頃とシーズンの終わりは流通が不安定になります。
品数が少なかったり、良品が無かったりするんです。
もし春の花を使うのであれば、出回り時期の真ん中あたりのベストシーズンを狙いましょう。
種類も豊富で状態も良く、選択肢も広がります。
また、出回り時期が「3月」であっても、上旬と下旬で出回りが変わってしまう花も中にはあります。
せっかく調べたのに、2週間違うだけで使えなくなってしまうなんて悲しいですよね。
お花にこだわりたいはしっかりと時期を確認しておくといいと思います。
おススメの春の花6選
春に出回るお花は他の季節に比べて種類が多くて多種多様です。
ここからは、春に結婚式を迎える新郎新婦におススメのお花を6つ紹介します。
結婚式で使えるベストシーズンや花言葉も載せておりますので参考にしてみてください。
アネモネ
《出回り時期》12月~3月
《ベストシーズン》1月~3月
《花言葉》「あなたを愛します」「はかない恋」など
存在感のある咲き姿のアネモネ、他にはない独特な魅力があるのでウェディングでも人気が高い花です。
色は赤、白、紫、ピンクなどがありますが。
特徴としてアネモネは色ミックスで流通することが多いです、一束の中に何色も入っている状態で出回ります。
白のみ、紫のみの出回りもあるのですがミックスよりは限られるようです。
どうしてこのような出回りなのか、私の中でも長年の謎のままです。
最近は、芯が黒くて花びらが白いアネモネを使ったブーケがインスタグラムなどでたくさん紹介されていて、アネモネ人気は今後も続くでしょう。
ラナンキュラス
《出回り時期》12月~3月
《ベストシーズン》1月~3月
《花言葉》「華やかな魅力」「純潔」など
透け感のある花びらがいくつも重なり、コロンとした花姿がなんとも可愛らしい花です。
カラーバリエーションも豊富で、赤、白、ピンク、黄、オレンジ、紫、緑など様々あります、最近は変化に富んだ珍しい品種も生まれていて、ラナンキュラスは進化を続けています。
暖かい場所だと花が開いてきますが、冷えた暗い所に置くとまた閉じます。
主役に使っても華やかですし、他の花と合わせても相性がいい、まさにオールラウンダーな春の花です。
チューリップ
《出回り時期》12月~3月
《ベストシーズン》1月~3月
《花言葉》「博愛」「思いやり」など
子供のころから馴染みのある花で、お花に詳しくない人でもチューリップは知ってますよね。
品種も多様で赤、白、黄、ピンク、オレンジ、紫など。
咲き方にも種類が多くて一重、八重、パロット咲き、クラウン咲き、ユリ咲きなどがあります。
チューリップは温度変化には敏感で暖房のきいた部屋に置いておくと次第に開いてきます。
なので披露宴の最中に開いていく、なんてこともあります。
チューリップは最近のウェディングシーンのトレンドに上がってきており、花の打合せでも使いたいという声をたびたび聞くようになりました、ぜひ、旬を逃さずに使っていきましょう。
スイートピー
《出回り時期》1月~3月
《ベストシーズン》2月~3月
《花言葉》「門出」「優しい思い出」など
スイートピーは多彩な色があり、香りがよく、しかもお値段もお手頃、という魅力たっぷりの春のお花です。
優しい花びらがいくつも咲いているため、ボリュームを出しやすい花です。
スイートピーは染めることもできるため、ブラウンやベージュなど他の花にはないような色が出回っているのも特徴的です。
他の花にも合わせやすいし、単品で束ねてブーケにしても可愛いですよ。
春のウェディングでは重宝するスイートピー、ぜひ積極的に取り入れてほしいです。
桜
《出回り時期》1月~3月
《ベストシーズン》2月~3月
《花言葉》「精神の美」「優雅な女性」など
誰もが知っている日本が誇る花木です。
日本文化にも深く根付いており、日本人の心底に響く花でもあります。
やさしいピンクの花色は和装だけでなく洋装のシーンにも使われます。
桜は咲いていない状態で仕入れて、一週間かけて咲かせて使います。
なかなか咲かないとお湯に入れて温めて…咲いたら咲いたで散らないように冷やしたり…とても手間のかかる枝花ですが、見る人に感動を与える圧倒的なパワーを感じます。
1月から出回りますが3月入ったあたりから種類も品数も増えますので、3月婚におススメです。
ミモザ
《出回り時期》1月~3月
《ベストシーズン》2月~3月頭
《花言葉》「ひそかな愛」「思いやり」など
小さな黄色い花をポンポンと咲かせるミモザ、庭木として人気の花ですが、ウェディングでもここ最近使う場面が増えてきました。
ただ花粉が多く舞うので、ウェディングドレスに付いてしまったり、花粉アレルギーの人は注意が必要です。
ミモザはお花屋さんでは3月8日の「ミモザの日」に合わせて店頭に並ぶことが多いです、そのため、3月8日以降は流通が減っていってしまいます。
結婚式でミモザを使うなら3月8日までに挙げるのがおススメです。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回紹介した6種類の花の中にお気に入りは見つかりましたでしょうか。
「春の花」というフレーズを聞くとつい3月~5月の花だと思ってしまいますが、実は1月~3月に出回る花が多いのです。
出回りの時期をしっかりと押さえることで、失敗しない装花選びにつながります。
とはいっても花の出回り時期から考えて挙式日を決める人はなかなかいません。
「夏に挙げるけど、どうしてもアネモネを使いたい!」というときはアーティフィシャルフラワーを使うことを選択肢に入れてみましょう。
アーティフィシャルフラワーは造花ですが一見本物のような精巧さです。
生花では入荷出来ないけどアーティフィシャルフラワーなら可能ということもあります。
Luna et Lily の扱っているブーケにも春の花をつかったアーティフィシャルフラワーのブーケをご用意しております。
もし、よろしければご覧ください。